らんぷ（らんいち、らむ）
Rump 腰からお尻にかけての上質な赤身部位
らんぷとは
らんぷ（らんいち、らむ）は、牛の腰からお尻にかけての部位で、 食肉小売品質基準で定められた11部位の一つです。 英語では「Rump」と呼ばれ、赤身が中心の上質な部位として知られています。
解剖学的には、牛の腰椎と仙骨周辺に位置し、大腿骨の上部に接する筋肉群です。 この部位は日常的な歩行や立ち上がりの際に使われますが、 激しい運動にはあまり使われないため、適度な筋肉の締まりと柔らかさを兼ね備えています。
らんぷの最大の特徴は、脂肪分が少なく赤身が中心でありながら、 十分な旨味と柔らかさを持っていることです。 霜降りが少ないため、牛肉本来の味わいをダイレクトに感じることができ、 「肉を食べている」という実感を強く得られる部位として、 肉好きの方に特に愛されています。
また、低脂肪・高タンパクでありながら味わい深いため、 健康志向の方やアスリートにも人気が高く、 ステーキ、ローストビーフ、たたきなど様々な調理法で楽しまれています。
らんぷの歴史と文化
日本での位置づけ
日本では古くから「らんいち」と呼ばれ、精肉店や料理人の間で重宝されてきました。 戦後の高度経済成長期に洋食文化が広まると共に、 ステーキ用の部位として注目されるようになりました。
1990年代以降の健康志向の高まりにより、 低脂肪でありながら美味しい部位として再評価され、 現在では高級レストランでも頻繁に使用される部位となっています。
世界での評価
英語圏では「Rump」として知られ、特にオーストラリアやニュージーランドでは 高品質な赤身肉として古くから愛されています。 フランス料理では「Romsteck（ロムステック）」と呼ばれ、 伝統的な煮込み料理やロースト料理に使用されてきました。
アルゼンチンやブラジルなど南米の牛肉文化では、 「Cuadril（クアドリル）」として親しまれ、 シュラスコの定番部位として欠かせない存在です。
らんぷの特徴
肉質
- 赤身が中心の部位
- きめ細やかな肉質
- 適度な脂肪分
- 柔らかい食感
味わい
- あっさりとした上品な味
- 牛肉本来の旨味
- クセが少ない
- 食べやすい風味
健康面
- 低脂肪でヘルシー
- 高タンパク質
- 鉄分豊富
- ダイエット向き
おすすめ調理方法
ステーキ
初級らんぷの代表的な調理法。赤身の旨味を存分に楽しめます。
調理のポイント：
- レア〜ミディアムレアがおすすめ
- 焼く前に常温に戻す
- 強火で表面を焼き固める
- 焼き上がり後は休ませる
ローストビーフ
中級塊肉での調理に最適。パーティーやおもてなし料理に。
調理のポイント：
- 低温でじっくり加熱
- 温度計で内部温度を確認
- アルミホイルで包んで休ませる
- 薄くスライスして提供
たたき
初級表面だけを焼いて中は生のまま。和風の味付けで。
調理のポイント：
- 表面のみ強火で焼く
- 氷水で急冷する
- ポン酢や和風ソースで
- 薬味を添えて
焼肉
初級薄切りにして焼肉で。さっぱりとした味わいが楽しめます。
調理のポイント：
- 薄めにスライス
- あまり焼きすぎない
- 塩やレモンでさっぱりと
- 野菜と一緒に
ハンバーグ
中級赤身の旨味を存分に味わえます。
調理のポイント：
- 中火でじっくり焼く
- 赤身のため焼きすぎ注意
- ジューシーに仕上げる
- シンプルな味付けで
ミンチ料理
初級ミンチにしてボロネーゼやミートソースに。上質な味わいに。
調理のポイント：
- 粗めのミンチがおすすめ
- 旨味を活かすシンプル調理
- 野菜との相性抜群
- 低温でじっくり煮込む
川平牛100%らんぷハンバーグ
赤身の旨味を凝縮したハンバーグ
川平牛のらんぷ100%で作られた贅沢なハンバーグです。 通常のハンバーグとは異なり、赤身の部位のみを使用することで、 牛肉本来の深い旨味とあっさりとした上品な味わいを実現しています。
100%らんぷハンバーグの調理コツ
- 温度管理： 赤身のため、中火でじっくりと焼く
- 焼き加減： ミディアム程度がおすすめ（焼きすぎ注意）
- 休ませる： 焼き上がり後、3-5分休ませる
最高品質の川平牛らんぷをお届け
らんぷの特徴を活かして、川平牛の真の美味しさをお楽しみください
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