牛肉の部位
牛肉の各部位についてご紹介
牛肉の部位について
牛肉は部位によって肉質、味わい、食感が大きく異なります。 食肉小売品質基準では牛肉を11部位に分類しており、 また牛部分肉取引規格では13部位に分類されています。 各部位の特徴を理解することで、料理に最適な部位を選び、 より美味しく牛肉をお楽しみいただけます。
こちらでは食肉小売品質基準(11部位)と牛部分肉取引規格(13部位)で定められた全ての部位と、それぞれの特徴、 おすすめの調理方法をご紹介しています。
牛肉部位の食肉小売品質基準(11部位)と牛部分肉取引規格(13部位)について
食肉小売品質基準(11部位)
農林水産省が定めた消費者向け基準
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牛部分肉取引規格(13部位)
公益社団法人日本食肉格付協会が定めた業界向け基準
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ネック | ネック |
かた | かた |
かたロース | かたロース |
リブロース | リブロース |
サーロイン | サーロイン |
ヒレ | ヒレ |
ばら | かたばら |
ともばら | |
もも | うちもも |
しんたま | |
そともも | そともも |
らんぷ | らんいち |
すね | すね |
主な違いと統合された部位
らんぷ(食肉小売品質基準)
牛部分肉取引規格では「らんいち」と呼ばれている部位です。
ばら(食肉小売品質基準)
牛部分肉取引規格の「かたばら」と「ともばら」を統合した部位です。
もも(食肉小売品質基準)
牛部分肉取引規格の「うちもも」と「しんたま」を統合した部位です。
食肉小売品質基準は、消費者にとって分かりやすい11部位に統合することで、 部位選択を簡単にしています。
高級部位
ヒレ(別名:テンダーロイン)
Tenderloin
最高級
牛肉の中で最も柔らかく、脂肪が少ない部位。 運動量が少ない部分のため、きめ細やかで上品な味わいが特徴です。
サーロイン
Sirloin
高級
ステーキの王様とも呼ばれる部位。 適度な霜降りと肉の旨味、柔らかさのバランスが絶妙です。
ロース部位
リブロース
Rib
高級
肋骨に近い部分で、きめ細やかな霜降りが美しい部位。 濃厚な味わいと柔らかさを併せ持ちます。
かたロース
Chuck
上級
かたに近い部分で、適度な脂肪と赤身のバランスが良い部位。 様々な料理に使える万能な部位です。
もも部位
らんぷ(別名:らんいち、らむ)
Rump
上級
そともも
Outside Round
標準
後ろ脚の外側部分で、運動量が多いため筋肉繊維が太い部位。 肉の旨味が強く、しっかりとした歯応えがあります。
もも(別名:うちもも、しんたま)
Inside Round
標準
後ろ脚の内側部分で、きめ細やかで脂肪が少ない部位。 ヘルシーであっさりとした味わいが特徴です。
その他の部位
ネック(首)
Neck
経済的
首の部分で、運動量が多いため筋が多く硬い部位。 旨味が濃厚で、じっくり煮込むことで柔らかくなります。
かた
Shoulder
標準
前脚の付け根部分で、旨味が強い部位。 適度な脂肪と筋があり、煮込み料理に最適です。
ばら(別名:かたばら、ともばら)
Plate / Short Plate
標準
あばら骨の周辺で、脂肪と赤身が層になった部位。 コクのある味わいと香ばしい脂身が特徴です。
すね
Shank
経済的
脚の下部で、コラーゲンやゼラチンが豊富。 じっくり煮込むことで柔らかくなり、深いコクが出ます。
美味しく調理するコツ
温度管理
部位に応じた最適な焼き加減で、 肉の旨味を最大限に引き出しましょう。
休ませる時間
調理前に常温に戻し、 調理後は肉汁を落ち着かせる時間を取りましょう。
切り方
筋繊維を意識した切り方で、 より柔らかく美味しくいただけます。